ベジャールの名作『ライト』が、2013年の6月にパリ国立シャイヨー劇場で、ベジャール・バレエ・ローザンヌの創立25周年記念のメイン・プログラムとして上演されました。
『ライト』は20世紀の偉大な振付家モーリス・ベジャールが、1981年に日本を代表するプリマ・バレリーナ、森下洋子のために振付けた作品です。再上演を望まれていましたが、バレエ団設立25周年という記念すべき年に、32年という長い時を経て、ベジャールの後継者ジル・ロマンのもとで新たに復活しました。同じ年の3月、この公演に先駆けて、ベジャール・バレエ・ローザンヌ来日公演の時にも『ライト』は上演され、このDVDに収められている創立25周年記念公演の映像とほぼ同じキャストで上演されました。
ベジャールが『ライト』創造のためにインスピレーションを受けたのは、17世紀のヴェニスとヴィヴァルディの音楽。そして、それらと同時に展開されるのは70年代のサンフランシスコと、そこで活躍した2つの
バンド、“ザ・レジデンツ”と“タキシードムーン”の音楽。17世紀のヴェニスと70年代のサンフランシスコを背景に、母の胎内から生まれ出たヒロイン「ライト(光)」は、赤毛の司祭(ヴィヴァルディ)、プルチネッラ、
裕福な侯爵等、様々な人物と出会い、やがては自分もまた母のように新しい命を宿します。
ライトの母として登場する「女」は、コンテンポラリー・ダンサーで振付家のカロリン・カールソンに対するベジャールのオマージュとなっています。
≪収録内容≫
■ライト
振付:モーリス・ベジャール
音楽:ヴィヴァルディ、ザ・レジデンツ、タキシードムーン
出演:カテリーナ・シャルキナ(ライト)/エリサベット・ロス(女)/リザ・カノ(ヴェネツィアナ)/ジュリアン・ファヴロー(貧しき者)/ガブリエル・アレナス・ルイーズ(裕福な侯爵)/オスカー・シャコン(赤毛の司祭)/マルコ・メレンダ(ジラルーチェ)/那須野圭右、エクトル・ナバロ、ハリソン・ウィン、ウィンテン・ギリアムス、ドノヴァーヌ・ヴィクトワール、ローレンス・リグ、
大貫真幹(色)/ アンジェロ・ムルドッコ、ジャスミン・カマロタ、コジマ・ムノス(プルチネッラ)
大貫真幹、ローレンス・リグ(デュエット)
収録:2013年6月 パリ国立シャイヨー劇場、フランス
芸術監督:ジル・ロマン
映像監督:アランチャ・アギーレ
発売番号:AREA-0023 価格¥5,000+税(8%) DVD/リージョン:2/NTSC/COLOR/リニアPCMステレオ/16:9LB/収録時間:約78分/制作:2013年/制作国:フランス/レンタル禁止/学校・図書館禁止