ワトソン博士
ワトソン博士はホームズのことを、こう言っています。
「彼は石炭入れに葉巻をしまい、ペルシア・スリッパのつま先の尖った所に煙草を入れている。そして、書きかけの手紙を木製マントルピースの真中に、ジャックナイフで刺し留めている。こういう男を見ていると自分が道徳的な人間だと思えてくる。」(「マズグレーヴ家の儀式書」)
奇妙な訪問者に化学実験、夜遅くのヴァイオリン演奏は、下宿屋の女主人ハドソン夫人にとっても我慢しなければならないことだったでしょう。
しかし、ワトソン博士は、国家に忠誠を尽くした偉大な探偵の仲間でした。ある時、ホームズはワトソン博士にこう言います。
「君は自分自身が光り輝く人間ではないかも知れないが、光を伝える力は十分にある。」(「バスカヴィル家の犬」)
ホームズはワトソン博士の真価をよく知っていたのです。
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